次男が不登校になりまして⑦

不登校関連

双子が小学校6年生の冬。

次男が不登校生活を送っていた頃に起きた、新型コロナウイルスによるパンデミック。

そのおかげで、小学校は長期の一斉休校。

私と次男は、その休校期間中は

「学校に行かなくてもいい」

という安心感を持ち、のんびりした気持ちで過ごすことができた。

小学校生活がもうすぐ終わる

新型コロナウイルスによる、長期の一斉休校が終わる頃。

6年間の小学校生活も終わろうとしていた。

小学校の卒業式の直後には、中学の入学式がやってくる。

そんな慌ただしい時期となり、私は双子の中学入学の準備をしていた。

制服一式、体操服、スニーカー、体育館シューズ、通学バッグ、自転車、、、

全て2人分を購入。

もう破産するかと思うほど、お金がかかったw

そして卒業式

小学校の卒業式当日。

肌寒いけど、快晴だった。

新型コロナウイルスの為、簡素化された卒業式。

保護者は、各家庭から1名のみが卒業式に参加できた。

我が家では、もちろん私が参加。

ビデオカメラとスマホを持って撮影しつつ、双子の様子を目に焼き付けていた。

次男は、卒業式には参加できた・・・

前向きではなかったけれど、小学校生活にけじめを付けたい様子だった。

一斉休校が開けてからも、次男はあまり登校できず。

卒業式の練習にも、あまり参加できなかったけれど。

卒業式が始まった

卒業生の男子は、入学する中学の制服を着て卒業式に臨むのが慣例。

双子は、地元の中学校の制服である、学生服を着て卒業式へ。

中学3年生まで着られるようにと購入した、大きなサイズの学生服。

あの制服が小さく思えるぐらいに大きくなっていくのかなぁ、、、

そう思って見つめていた。

卒業生は、卒業証書を受け取った後、何か一言をマイクの前で話すことになっていた。

次男がマイクの前で話したのは

卒業証書を受け取った生徒が1人ずつ、自分の今後の目標や、親への感謝の気持ちを話していく。

次男の順番が近づいてきた。

何を話すんだろうか・・・ちゃんと話せるんだろうか。

次男からは、このスピーチについて全く聞かされていなかった。

ついに次男の番になった。

卒業証書を受け取り、しっかりした足取りでマイクに向かう。

次男は、マイクの前で、大きな声でハッキリと言った。

「僕は、将来、人の役に立つ人間になりたいです!!」

驚いたと同時に、気持ちが抑えきれなくて、その場で泣いてしまった。

まさか、そんな言葉が次男の口から出ると思わなかった。

部屋に引きこもって泣いてばかりいた次男。

・・・これまでの自分の生活を振り返って、自分を支えてくれた人に感謝をしていたのだろうか。

だから、あんな言葉を発したのだろうか。

卒業式が終わると、同級生達は校庭で写真を撮ったり話し込んだりしていた。

が、双子はドライな様子でさっさと帰宅。

長男、次男、小学校生活お疲れ様。

卒業おめでとう。

先生方、ありがとうございました。

卒業式で、双子に一切笑顔はなかったな。

小学校生活は、双子にとって早く脱出したい場所だったのかな、と思った。

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