次男が、中学校で突然、自傷行為をした。
私は、あまりにショックで、とにかくショックで、頭がおかしくなりそうだった。
だけど、前進するしかない。
次男の方が、もっと辛いはず。
だから、親子でカウンセリングに行くことを決めた。
が、同時に心療内科にも行こうと決めた。
初めて次男と心療内科へ
自傷行為をして、心にも体にも傷を負った次男。
明らかに以前と違う様子を見せるようになった次男。
どうしたらいいのか分からない。
もうこれ以上辛い思いをさせたくないし、自傷行為なんてしてほしくない。
ものすごく悩んだけど、心療内科に次男を連れて行くことにした。
ネット検索で、自宅から近い場所にある心療内科を受診することにした。

心療内科は綺麗な医院だった
受診した心療内科は、綺麗で清潔だった。
医師は若い男性で、几帳面な雰囲気だった。
今までの流れを医師に話した。
次男も、落ち着いた感じで対応している。
・・・幸か不幸か、次男は外出先では、しっかりした口調で話し、しっかりした受け答えが出来ていた。
つまり、自傷行為をした際の次男の姿は想像できないほど、落ち着いていた。
そこには、日常生活に全く問題が無いように見えてしまう次男の姿があった。
先生は、私や次男の話を一通り聞いた後、こう言った。

次男君は、お母さんとはコミュニケーションが取れてるんだね?
お父さんは、怒鳴ったり叩くから怖いんだよね?
じゃあ、お父さんに何か言われそうになったら、お母さんのところにすぐに逃げてね。
えっと・・・???
・・・それって解決方法なの?????
(。´・ω・)?
そんなこと、既にやっているし、日常生活レベルの話だよね。
心療内科では、もちろん家庭の問題を解決する場所ではないことは分かっている。
でも、何だか話がずれてるような気がした。
薬の処方も無かった。
自傷行為については「痛いんだから、もう切らないでね」と言っていた。
悪い先生ではなかったけれど、次男の様子を伝えるのは難しいと感じた。
それ以降、その心療内科には行っていない。
自傷行為が続く
最初は、自分の左腕をカッターナイフで切ってしまった次男。
次第に違う自傷行為を行うようになっていった。
イライラしたり、気持ちが落ち着かなくなると、両手の爪で自分の太ももを搔きむしるようになった。
ひどく流血してもやめなかった。
今も、次男の太もものいたる場所に、引っ掻いた無数の傷が残っている。
左腕も、カッターナイフだけではなく、自分の手の爪で引っ掻いて流血するようになった。
必死で止めても、カッターナイフを取り上げても、どうにも止められなかった。
もう見ていられなかった。
もう自分の力だけではどうにもならないと痛感していた。

不思議な話
教育委員会関連のカウンセリングの先生から、不思議な話を聞いた。
精神面で不安定になり、自傷行為をする人は、その傷に対して痛みを感じないらしい。
脳の働きによるものらしい。
だから、あんなに流血しても、大きな傷を負っても、自傷行為を続けられるのか、と妙に納得してしまった。
高校生になって、しばらくすると、次男は自傷行為をした時に「痛い」と言い始めた。
そして、自傷行為は激減した。
少しは安定してきたのだろうか。
でも、不安定な時期はまだまだ続いて、私も次男もずっとずっと辛かった。

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