有名な心療内科に予約できたのはいいけど、まさかの3ヶ月待ち。
その3ヶ月は、本当に長く長く感じた。
その頃、忘れられない事件が起きた。
登校したはずの次男が
次男が登校できたある日の朝。
次男の担任から電話がかかってきた。
「次男君が登校していませんが、お休みですか?」
・・・!!??
とっくに登校しているはずの時間帯だった。
何が起きたのか。
事故なのか、家出なのか。
半ばパニックになった私。
先生に、次男が既に登校した旨を伝え
「次男に連絡を取ります!!近くを探します!!」
と言って、電話を切った。
それから、次男のスマホに電話した。
何度かけても繋がらない。
焦った。
何十回もかけ続けて、ようやく次男に電話が繋がった。
踏切の音が聞こえてきた
「今、どこにいるの!?先生も心配してるよ」
と言う私に、次男は
「もう生きていたくない、疲れた」
とぽつりと言った。
次男との通話中、踏切の音が聞こえてきた。
戦慄とは、こういうことを言うのだろうか。
身の毛がよだつとは、こういうことを言うのだろうか。
経験したことのないような恐怖が襲ってきた。

その時、次男に何と声をかけたのか覚えていない。
そこから動かないように言ったような気がする。
踏切は、中学の近くにある。
すぐに、担任の先生に電話をして、次男が踏切付近にいることを伝えた。
「先生、次男が踏切の近くにいます!!生きていたくないって言っています!!」
と泣き叫んだ記憶が残っている。
・・・結局、次男は、学校に近い踏切付近で、先生に保護された。
うつろでぼんやりした様子だったという。
どうしたら良かったのか
13歳の子供が、生きていることに疲れたと言う。
どうすれば良かったのか。
どんなふうに育てれば良かったのか。
もっと私がしっかりしていれば良かったのか。
答えなんて出ないし、正解はないかもしれない。
それでも、やはり後悔してしまう。
もっと次男が楽しく生きる術を教えてあげられたんじゃないかと思ってしまう。

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