次男が不登校になりまして⑮

不登校関連

次男の不登校を更に悪化させたのが、起立性調節障害だった。

社会問題にもなっているという、この病気。

次男も私も、中学校から高校にかけて、散々苦しめられた。

起立性調節障害は親も子も辛い

中学生になってしばらくしてから、次男が毎朝起きられなくなった。

最初は、夜中まで眠れないせいで寝不足が原因だと思っていた。

不摂生が原因だと思い、腹を立てながら、毎朝次男を起こしていた。

・・・でも、どうにも様子がおかしい。

どれだけ起こしても、何度起こしても、次男は起きられない。

ベッドに張り付いているような感じだった。

「気持ち悪くて起きられない」

と、毎朝次男が泣いて訴えてくる。

無理矢理起こした時には、ベッドから降りた瞬間に倒れそうになった。

次男は、眩暈や吐き気等の体調不良も訴えるようになった。

どう見ても仮病には思えない。

調べてみると、起立性調節障害と症状が合致した。

・・・衝撃を受けた。

起立性調節障害とは

自律神経の異常により、血圧や心拍数の調節が上手く機能せず、立ちくらみやめまいや動悸、失神などを引き起こす・・・という病気。

ストレスも原因の一つになっているらしい。

思春期の子供に発症することが多い。

社会問題ともなり、近年注目されている病気でもある。

その名前を聞いたことはあったが、まさか我が子がなるとは思わなかった。

塩分摂取の切り札

次男には低血圧の症状もあり、これも辛そうだった。

なるべく塩分を摂取させようと、濃い味付けの食事を作ったりした。

が・・・幼い頃から薄味に慣れていた次男には、濃い味付けは合わなかったらしく、あまり食べてくれない。塩分を摂取してくれない次男。

ふと思いついたことがあった。

サバの塩焼き

次男の大好物の1つだった。

何とも渋い嗜好だが、双子共に、幼い頃からサバの塩焼きが大好きだった。

これならば、塩分もたんぱく質も摂れる!!

次男は、食欲不振の時でも、好物のサバの塩焼きは食べてくれた。

・・・その後、我が家の食卓には、サバの塩焼きがよく登場することになった。

現在も、サバの冷凍食品は、我が家にとっての必需品として、冷凍庫に君臨している。

最近の冷凍食品は、本当によく出来ている。

美味しいし、骨まで抜いてくれています。

有難いw

毎日学校に欠席連絡をするのが辛かった

この頃、ほぼ毎日のように学校を休んでいた為、学校に電話することが多かった。

中学への電話が、毎朝のルーティンのようになっていた。

担任の先生に、欠席する旨の電話をするのは、今思い返しても悲しいものだった。

起立性調節障害になってしまったと、先生に電話で伝えた時も、

「なんで、うちの子が・・・」

と思えて、情けなくて悲しかった。

不登校に拍車をかけてしまった起立性調節障害が恨めしかった。

起立性調節障害は治る

次男と私を苦しめた、起立性調節障害。

中学在学時は、ずっとずっと苦しめられた。

でも、高校生になってから、少しずつ改善の兆しが見られるようになった。

高校2年になった現在、毎朝ではないが、次男は頑張って起きるようになってきた。

体調は悪い時や心身が不安定な時は、やはり

「今日は辛い、しんどい」

と訴えて、休んでしまう時もある。

が、かなり改善されてきたと感じる今日この頃。

成長と共に徐々に改善して治っていくというのは事実だと思う。

でも、その過程が本当に辛い。

起立性調節障害に苦しんでいる人は、まだまだ多い。

まだまだ、この病気の辛さが浸透していないと思う。

甘えだという世間の認識が立ちはだかる。

これを突き付けられた時、当事者や家族は本当に辛い思いをする。

甘えているから起きられないのでは、決してありません。

どうか理解ある対応をお願いしたいです。

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