次男は、中学2年から心療内科に通っている。
初診は、私と次男で一緒に診察を受けた。
その後は、月に1度のペースで、母親である私が病院に行っている。
先生に、最近の次男の様子を細かく話し、色んな相談をして、服薬内容を決めてもらっている。
初診の際に
「次回からは、お母さんだけで来てもらってもいいですよ」
と先生に言われたからだ。
正直、有難いと思った。
毎月、遠方の病院に行くのは、心身が不安定な次男にはハードルが高かった。
連れていく私にも、負担が大きかった。
ただし、学校が休みだった時は、一緒に通院して診察を受けることがある。
初めての服薬
最初は、心療内科での服薬にとまどった。
見たことも聞いたこともない薬の数々。
調剤薬局で、薬剤師から、副作用等について色んな説明を受けた。
とても不安だった。
ちゃんと効果が出るんだろうか。
もし、体調が悪くなったら、どうしたら良いのだろうか。

でも、先生は、ゆるい薬を出すと言っていたし、今の状態でいるよりも良い方向に行くはず。
・・・そう思うしかなかった。
そして、次男の服薬生活が始まった。
薬の効果
薬の服用は、朝と晩の2回だった。
何種類もの錠剤を食後に飲む。
そして、普段以上に心身が不安定になった時に服用する頓服薬も処方された。
最初は、やはり、次男に眠気が出たり、だるさを訴えたりして、副作用が気になった。
でも、しばらくすると、次男の体が慣れてきたのか、副作用を訴えなくなった。
そして、心身が落ち着いてきた。
でも・・・
次男の調子が少しずつ落ち着いてきて
「良かったー!!嬉しいー!!」
と思っていたら・・・
次男が、想定外に突然不安定になった時に
「薬なんていらない!!飲みたくない!!」
と言って、勝手に服用を止めてしまった時があった。
この時は、次男が普段よりも余計に感情が爆発して、怒ったり怒鳴ったりして大騒ぎとなった。
この対応が大変だった。
服薬を急にやめると、こんなに変わってしまうのかと驚いた。
次男に服用を任せていたけど、これは何とかしなければ、と考えた。
そこで、壁にかけられるタイプのお薬カレンダーを購入。
これをテーブルの横の壁に張り付けた。
これは分かりやすくて、食後の飲み忘れがなくなった。
その後、調剤薬局で処方された薬袋に日付を入れてもらえると知り、毎回日付を入れてもらっている。
これも大変分かりやすくて助かっている。
処方内容は今も変わる
通院を始めてから何年も経つけど、今も薬の処方内容は時々変わる。
次男の体調を見据えて、先生が毎回考えてくれる。
本当に有難いと思う。
薬ってすごいと思う。
薬を飲まなかった時は、少し後から次男の様子が変わる。
イライラ度数が爆上がりしたことがある。
私は毎日、次男に「薬は飲んだ?」と聞いている。
次男は、普段は「ちゃんと飲んでるよ」「あ、忘れてた、今から飲むよ!」と言う。
でも、心身が不安定な時は、服薬を忘れていることも多い。
私からの問いかけに対して、生気の無い表情で「飲んでない」と、ぽつりと言う。
服薬がないと、精神面でバランスが取れていないように思えて、怖さも感じた。
いつまで薬に頼るのか分からない。
本当は、薬なんて今すぐにでも止めたい。
現在、服用している薬の副作用で、勉強に集中できないこともあるらしい。
お願いだから、社会人になるまでに、服用なしで生きていけるようになってほしい。
私はいつも切に、そう願っている。

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