次男が不登校になりまして【55】次男の一時入院を考えた夏休み

不登校関連

次男の推薦入試受験が決まったのは、夏休み前の三者懇談。

進路が決まったから、少しは次男も安定するかと思ったが・・・そんな訳ない。

急に不安定になり、以前より酷い態度や言動をすることもあった。

殴られたり蹴られたり。

私は、もう自分の精神状態が限界に近いと感じた。

それより何より気になったのが、夏休み期間のこと。

遠方の高専で寮生活をしている長男が、こんな我が家に帰省する。

次男が長男に対して暴力を振るうのが、容易に想像できた。

それは、私にとって、何より避けたいことだった。

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夏休み期間中の入院を考えた

当時、私は次男と一緒にいるのが苦痛になっていた。

明るい優しい次男が、突如急変して、私に酷い態度や言動をとることが日常茶飯事だったから。

そんな状態に、耐えられなくなっていた。

でも、自分も長男も守らなくてはいけない。

何か良い方法がないか、と検索した。

そんな時、知ったのが「環境調整入院」という言葉。

環境調整入院
  • 学校や家庭でのストレスが強いとき
  • 投薬や生活リズムを整える必要があるとき
  • 安全に休ませたいとき

上記の際、医師の判断で行われることが多い

藁にもすがる思いで、次男の通院する心療内科に連絡して、次男の入院を相談した。

すると、病院のソーシャルワーカーが、色々と話を聞いてくれた。

家庭の事情を話している途中で、私は泣き出していた。

ソーシャルワーカーは、主治医と相談して、改めて連絡してくれると言った。

ただ、現在の状況では、強制入院はできず、次男本人の意思が必要だと言う。

当然だと思った。

次男に入院を促す

私は、次男が落ち着いている時に、思い切って入院について話した。

私

◉最近の次男が、心身も生活リズムも不安定だから、入院して整えてはどうか。

◉病棟には、心療内科の先生がいるから、いつだって相談に乗ってくれる。

◉ママも疲れてきたから、1人になりたい。

次男がキレて怒り出すことも覚悟しながら、ゆっくりと話した。

すると、次男にも思い当たることがあったのだろう。

私に対する暴言や暴力を反省したのか、入院をすると言った。

正直、驚いた。

私は、病院に連絡して、次男が入院に同意したと話した。

その際、主治医から入院の許可もおりたと聞かされた。

そして、その後、次男と一緒に入院する病棟の見学に行くことした。

病棟への見学

夏休み前に入院する病棟を見学するため、次男を連れて、通い慣れた心療内科の病院へ行った。

相談室に入り、看護師さんから入院の説明を受けた。

その際、看護師さんは次男を見て「本当に、入院が必要なの?」と言った。

私は「・・・はい」と小さく答えた。

次男は、自宅以外では、普通の男子高校生で、礼儀正しい良い子に見える。

暴言や暴力を見ているのは、私と長男だけなのだ。

私は、酷い母親に見られたのかもしれない。

そう思うと辛かった。

見学のために、初めて入院病棟へ入った。

何重にも鍵がかかる病棟。

やはり、心療内科の病棟は、普通の病棟とは全く違う。

次男は、病棟の様子が想像と違っていたらしく、顔色が変わり黙り込んでしまった。

病棟見学を終えて、帰宅しても、次男は黙ったまま。

入院について聞いた私に対して、次男はポツリと私に言った。

「入院したくない」

心療内科の入院病棟の雰囲気が、とにかく怖かったと言う次男。

なんとなく予想していた、次男の返答。

強制する訳にもいかず、結局、入院は丁重に断った。

でも、この一件で、次男の意識は少し変わったようだった。

そして夏休み

予定通りに長男が帰省した夏休み。

やっぱり、次男は長男に対して暴力を振るった。

暴言暴力が止まらない日があった。

なんでだろう、あんなに仲良しの双子だったのに。

長男も怒りまくっていた・・・当然だ。

それでも、不思議なもので、夏休みが終わる頃には何となく仲良くしていた双子。

今までよりは、少しだけ距離が縮まった気がした。

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