次男が急に不登校になったのは、小学校5年の秋だった。
あまりに突然のことで、私は右往左往。
どうしたら良いのか分からず、答えを探して毎日必死だった。
当時は専業主婦だった私。
家族の為だけに生きていたような時期だった。
脱専業主婦を目指していたが・・・
次男が登校拒否になった丁度その時期、私は某公的資格の受験を目指して猛勉強していた。
それは、脱専業主婦を目指す為。
自分の為に、家族の為に働きたいと思っていた為。
自立を目指したいと思う気持ちもあり、某公的資格を選んで独学で勉強をした。
久々に猛勉強をして、資格試験に一発合格を果たせた。

資格を取得できたら、すぐに仕事先を見つけようと思っていたけれど。
資格取得と同時期に、次男が不登校となってしまい、私は就職をためらった。
不安定な状態の次男を自宅に1人で過ごさせるのは、本意ではなかった。
不登校の子供の親は離職する?
巷(ちまた)で不登校の子供が増え続けていると聞く。
そして、その親が離職傾向にあるという。
それは、本当に切実な話。
登校を嫌がって泣く子供を自宅に置いて仕事に行けるのか、と聞かれたら、大抵の親はNOと言うだろう。
登校できていたら、子供は学校で給食を食べるはず。
・・・でも、不登校の場合、自宅で昼食の準備が必要になる。
自分で勝手に作ってくれるような年代であればまだしも、小学生の時期なら、まだ自分で食事を作れない子供も多いはず。
「不登校なんて甘えだから、もっと厳しくして、さっさと登校させれば解決するじゃないか。
親が甘やかしているのが悪いんだろう。」
と言う人も多いだろうが、それは不登校の実態を知らない人の浅はかな考えだと思えてしまう。
そんなに簡単なものでは、決してない。
私も、我が子が不登校になるまでは、不登校なんて無縁だと思っていた。
不登校の話を聞いて、何で学校に行けないんだろう、、、と思ったりもしていた。
でも、実際に、不登校の子供を持つと、生活の何もかもが変わってしまう。
親が離職する率が高い環境になってしまうのは、本当によく分かる。
でも、その結果、収入は減るし、親も自宅から出られないし、親子ともに神経をすり減らすことが多くなる。
離職だけではなく、家庭内の雰囲気も悪くなってしまう。
家族同士での諍い(いさかい)も絶えなくなる。
色んな意味で、生活に潤いが無くなってしまうだろう。
どうしても辛い環境に陥ってしまうのが現実。
あえて就職した
次男が不登校となった小学校5年生の時期は、私は専業主婦として家庭に入っていた。
そして、次男を見守っていた。
次男が学校を休んでいる時は、昼食を作り、一緒に勉強をしたり本を読んだりした。
楽しいことを一緒に見つけようとしたりして、次男のことを中心に毎日の生活をしていた。
でも、家族は次男だけじゃない。
長男もいるし、当時は元夫もいた。
家族全員がバラバラのペースで生活をしていた為、私への負担が大きくなっていった。
そして、次男の不登校生活は終わりが見えず、私自身も疲弊していった。
次男と一緒に、いつも自宅にいることに疲れてしまっていたのだと思う。
このままだと、私自身にも良くないと思った。
だから、あえて方向転換をして、就職活動をした。

朝から夕方までのパート勤務で、なるべく週末は自宅にいられるような職場を探した。
その結果、私は自宅から近い勤務先に就職することが出来た。
新しい生活が始まり、今までよりも大変な毎日になることは想像できた。
だけど、それでも、自分自身にも次男にも新しい変化を求めて仕事を始めた。
次男が小学6年生になった春のことだった。

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