心療内科の主治医から「次男君は鬱です」と診断された。
何年も前から受診していた心療内科で「鬱」と言われたのは初めてだった。

病名が分かったからには、またより良き前進が出来るように考える。
次男に、鬱であることを伝えた方がいいのか、悩んだ。
AIにも頼って調べ、色んな考え方があることを知った。
いつまで経っても、考えることばかり。
何をやってるんだか、、、と情けなくなる日々。
でも、それでも、ひたすら前進する為に考える。
そして、行動する。
高校3年生となった次男の生活
新学年となり、進学型の通信制高校3年生となった次男。
「自分の希望する学校に進学したい」
という気持ちが強くなったのか、ほとんど休まずに通学するようになった。
すごいよ、次男。
毎朝、だるそうにフラフラしながらも、必死に起きてくる次男。
不登校が始まってから6年半。
こんなに続けて通学できたのは初めてだと思う。
毎朝、玄関で次男の後ろ姿を見送り、嬉しさを噛み締めている。

ただ・・・ものすごく頑張っているせいだろうが、その反動が凄まじい。
私が仕事から帰ると、鬼の形相で待ち受けていたりする。
疲れてしんどくなって、行き場がない気持ちを次男は私にぶつけてくる。
私は、次男の言うことを否定せず、ずっと聞いていた。
細かいことは言わず、ただただ聞いていた。
本来なら、注意すべきであろうことも、グッと堪えて聞いていた。
今は、まだ言うべき時じゃない・・・そう思いながら。
そして、次男から意見を求められたら、次男が納得できるような、簡潔にまとめた答えを話した。

以前に比べると、爆発する回数は減ってきたけれど、それでもまだまだ不安定。
自室で、夜中に次男が1人で叫んで暴れたりして、どうすれば良いのか分からず、部屋の前で立ちすくむ夜も何度もあった。
次男に鬱だと伝えた日
ある夜、やはり私に感情をぶつけまくって、大声で騒いでいた次男。
次男が怒りながら叫んだ。
「こんな生活、もう鬱になっちゃうよー!!!」

・・・なんと言えばいいんだろうか。
一瞬、悩んだ。
でも、次男に伝えた。
「次男はね、鬱なんだと思うよ。
主治医の先生にも、その話をしてきたんだよ。
今まで、次男はもの凄く辛かったのに、分かってあげられなくて、本当にごめんね。
でもね、鬱は治るんだよ。
大丈夫だよ。
今まで、次男はものすごく頑張ってきたから、もう頑張らなくていいんだよ。」
・・・ゆっくり、そう話した。
次男は、私の話を聞くと、急に静かになった。
信じられない、というような表情をした。

そして「分かった」というと、自分の部屋に戻っていった。
鬱だと伝えたことは、間違いだったのだろうか、大丈夫だろうか、とものすごく不安になった。
心配で、何度も次男の部屋の前に行き、様子を伺った。
その夜、次男の様子に大きな変化はなかった。
しかし、その日を境に、次男の様子が少しずつ変わっていった。


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