次男が不登校になりまして⑥

不登校関連

1泊2日の修学旅行は秋だった。

その年の冬、とんでもないパンデミックが起きる。

修学旅行の後

修学旅行を無事に終えて帰宅した次男。

あまりに修学旅行を楽しんだ様子だったから、もしかしたら、これからは楽しく登校してくれるんじゃないか、と淡い期待を抱いていた私。

・・・が、当然そんな訳もなく。

修学旅行後は、元通りの不登校生活を送り続けていた次男。

元夫は、修学旅行後は、次男の不登校について触れることはなかった。

修学旅行に行けたのだから、もう学校にも行けるだろうと思い込んでいる様子が伺えた。

私は、修学旅行の朝に起きた、夫と次男の修羅場を思い返したくなかった。

そして、元夫に次男のことを相談するのはやめようと思い、必要最低限度のこと以外は話さないようになっていた。

冬になり・・・

冬になっても、次男の生活は変わらず。

学校に行けたり行けなかったり。

それどころか、徐々に登校できない日が増えていった。

次男本人も

「学校に行かなくちゃいけない」

という思いを持っていて、葛藤しつつ必死に頑張ろうとしていた。

が、あまりに痛々しく辛そうだったので、私はもう登校を促すのはやめていた。

部屋にいる時の次男は、膝を抱えて壁に向かってぼんやり座り、しょげていたり泣いていたり。

何かに怯えているようだった。

見ていて辛かった。

私なりに、次男に寄り添いたいと思っているのに、どう声をかけたら良いのか分からなかった。

当時、母親なのに、こんなことも分からないのかと、自分で自分を責めていた気がする。

もうすぐ中学生になるのに、どうしたらいいんだろうと、私は毎日途方に暮れていた。

大丈夫って何!?

その頃、相談した先生や知人は、皆同じことを言った。

「中学生になったら、環境が変わるから大丈夫だよ

そうだろうか。本当にそうなるといいなと、当時は願った。

でも、何が大丈夫なんだろうか。

何がどう大丈夫なのか、教えて欲しかった。

確かに、環境の変化は、色んなところに影響するだろうけれど。

だからって、本当に学校に登校するようになるの!?

気休めは、もう聞きたくなかった。

他人事だと思って、そんなふうに言うんだろうなと思ってしまった。

きっと、周囲からの精一杯の気遣いを含めた慰めだったんだと思う。

あっという間に冬休みになり、登校しなくてもいい毎日は、私も次男も安堵を覚える日々だった。

新型コロナウイルスの影響

冬休みが開けて間もなく、あのパンデミックがやってきた。

新型コロナウイルス。

田舎に住んでいた我が家でしたが、あっという間に影響が出始めた。

学校も、まさかの長期一斉休校に。

この一斉休校は、私にも次男にも、休息を与えてくれた期間だった。

こんなことを思ってしまうのは良くないけど、学校に行かなくても良い期間があったことは、とても嬉しかった。

一斉休校の期間中は、次男は心身ともに落ち着いた様子だった。

長男もインドアなタイプで、外出しなくても全く平気だったので、この時間がずっと続けばいいのに、と思ってしまった。

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