高専寮のお話①メリット・デメリット編

高専関連

私の長男は、中学卒業後、遠方の国立高専に進学しました。

飛行機に乗る距離なので、迷いなく寮生活を選択。

15歳で親元を離れての寮生活をスタートさせました。

当時は、高専寮について情報が少なく、どのような準備をすれば良いのか分からず、とても困りました。

このブログの情報が、高専に進学して寮生活を始める方々の参考になれば幸いです。

ただし、各高専によって差があると思いますので、疑問点や不明点がある場合は、必ず進学先の担当者に問い合わせてくださいね。

遠方の高専に進学が決まったら

自宅から通えない距離の高専に進学が決まったら、まずは住居を決めなくてはいけません。

寮や下宿に関しては、高専から入学前に案内があります。

また、寮には定員がある為、遠方の学生優先で入寮が決まっていきます。

遠方の高専生の住居には、下記の選択肢があります。

①寮

⇒大抵、高専敷地内にある。3食付。格安。下級生は3~4人部屋で生活する。WiFiあり(時間帯によって遅くなる。長男は格安スマホのプラン利用、兄弟利用のプランで月20GBコース加入)。

②下宿

⇒高専近くにあることが多い。世話人がいる。基本的に個室。各部屋に電気メーターがあり、個別請求される。朝食と夕食が付くが、週末は食事が提供されないことが多い。ネット環境は、各下宿によって違う。

③賃貸住宅

⇒高専近隣のアパート等。家具家電を揃える必要有り。自炊必須。下見や手続き、退去が面倒。

中学卒業後の15歳の学生が生活するので、基本的に①か②を選択する学生がほとんどです。

上級生になると、寮を出てアパートで生活をする人が出てきます。

【例外】学校で聞いた話です。大変仲が良かったご家族は、息子さんが遠方の高専に進学を決めた際、家族全員で高専近くに引越してきたそうです(凄い)。これは、かなりレアなケースです。

寮のメリット

①何と言っても安い!!

国立高専の寮費は激安です。

保護者には嬉しい限り。

1カ月の寮費は約15000円程度(水道光熱費、ネットワーク使用料等込)

それとは別に、食費が毎月数万円かかります。

②寮から近い!!

高専寮は、基本的に高専の敷地内に建っています。

通学時間は数分程度の寮が多いです。

③人間関係が築ける

初対面の学生同士が、同じ部屋で過ごすことになります。

高専には15歳~20歳までの幅広い年齢の学生が在籍しています。

最初は大変ですが、色んな経験を積みながら、人間関係を築いて成長していけます。

長男が生活している寮では、入寮後は数か月毎に居室替をして、同室メンバーを入れ替えていました。

これは、同室メンバーと性格が合わない、ストレスが溜まるという学生に対する気配りです。

そして、希望を出せば、仲が良い友人と同室になれます。

(ちなみに、寮生活をしている長男は、短期間で人間的にものすごく成長しました。)

また「高専で寮生活をしていた」という経歴は、社会に出てから一目置かれることがあると聞いたことがあります。

④保護者が安心できる

年頃の学生(特に男子)は、あまりマメに連絡をくれません。

だから、ちゃんと生活ができているのか、倒れていないか心配になりますよね。

でも、寮にいれば、点呼があるし生存確認(!?)してもらえます。

体調不良になった時も、とりあえずは寮の誰かに頼ることは可能です。

寮のデメリット

①プライベートがない

前述の通り、高専寮では、低学年は相部屋となります。

学年が上がると、1部屋の人数が少なくなっていきます。

4~5年生になると、個室が使用できるようです。

入学当初は、3~4人が1部屋で生活をする為、プライバシーの確保が難しく、慣れるまでは辛いと思います。

長男は、1年生の時に4人部屋に入りました。

15~16畳程度の洋室(入学式直前の荷物搬入の際に1度入室しただけなので、はっきり覚えていません・・・)に、2段ベッドが2台あり、机は4つ、ロッカーが4つありました。

思っていたより広いと感じました。

長男が入学したのは北国の高専の為、暖房設備はしっかりしています。

加湿器(古い)が各部屋に設置されていました。

ただし、エアコンはなく、最近の夏は暑さ対策が必須のようです。

また、洗面所・お風呂・トイレ・洗濯室は共同です。

②ルールがある

寮生活には、当然ルールがあります。

点呼や門限等の独自ルールがあります(これは、保護者には安心材料ですね)。

また、学年によって、居室に持ち込めないものがあります(例:ゲームやテレビ)。

でも、集団生活にルールは必須。

寮内には、学生で結成されている組織があり、寮生をまとめてくれています。

学生の上下関係については、昔ほど厳しくはないと聞いています。

寮生活に馴染めない学生は、退寮して下宿に移る場合もあります。

また、4~5年生になると、寮を出て、アパートで独り暮らしを始める学生もいます。

③トラブルが起きる

残念ながら、トラブルが起きることがあります。

喧嘩だったり、騒音だったり、色々あります。

でも、これは寮担当の先生が、しっかり対応してくれます。

あまりに生活態度等は悪い学生は、退寮になることがあります。

④閉寮期間は寮に入れない

夏休み、冬休み、春休み等の長期休暇の期間は、閉寮となります。

その期間は、学生は寮に入れなくなります。

アルバイトがある、高専近くの自動車学校に行きたい、格安飛行機のチケットの関係で寮を出る日を延ばしたい等の理由は通りません。

尚、例外は下記の通りです。

●再試験を受ける為に特別延長する

●部活動の試合等で学校に滞在する⇒学校内の指定された場所で寝泊まりする為、寮には入れません。

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