小学校5年生の頃から不登校生活を続けてきた次男が言う。
「困っている人を助けたいから、医療の道に進みたい。
専門学校で学びたい。
そして国家資格を取って、立派な人になる。」
あまりに突然のことで、驚きのあまり、私は声が出なかった。
嬉しかったが、とにかく驚いた。
次男がこんな意思表示をするとは思わなかったから。

次男に、人生の目標ができた。
自分で人生を切り拓いて、ガンガン進んでいけ。
それは、次男の不登校が始まってから6年が過ぎていた日。
次男が通信制高校2年生になっていた、2月の寒い日だった。
県外の専門学校へ
嬉しい嬉しい驚きだったが、不安も大きい。
次男が進学希望をしたのは、県外にある4年制の私立専門学校。
自宅から車で4時間ほどかかる場所。
入学すれば、寮生活となる。

際限ない不安が飛び交う。
人間関係は大丈夫だろうか。
そもそも4年間きっちり登校できるのだろうか。
途中で挫折しないだろうか。
悩んでいても仕方ないことだが、やはり心配してしまう。
長男への羨望
次男が希望する専門分野の学校には、3年制の学校もあった。
しかし、次男は4年制の学校に行きたいと言う。
その理由を聞くと、次男が言った。
「沢山の勉強が出来るし、大卒と同等の高度専門士の称号が付与されるから。」

それを聞いて、次男の長男に対する羨望を思った。
県外の高専に進学している長男は、おそらく国立大学に編入するだろう。
そして、長男は大卒となり、大学院に行く可能性もある。
次男は、順風満帆に人生を送っている長男に対して、いつも羨望のまなざしを向けていた。
その気持ちは、自分も大卒になりたいという気持ちに繋がったのだろう。
そのプライド、次男らしい。
それは、己の人生をプラスの方向にもっていける材料だと思った。
次男の選択を応援する
次男が希望する専門学校には、近いうちにオープンキャンパスに行く。
そこで、どんな学校なのか、本当に次男がやりたい勉強ができるのか、いろんなことを次男と一緒に見極めたいと思っている。
これまで、次男が決意表明したことは沢山あったけど、大抵が途中で挫折してしまい、時間も予算も無駄になったことが多々あった。
だから、私は、自分の為にも次男の為にも、「期待する」という行為を控えていた。
でも、次男がハッキリと希望を言い放った進路を私も信じてみたい。
次男の人生の選択を応援したい。
友人達の言葉
次男が、自身の進路の決意表明をした時から、友人達がくれた言葉が、今まで以上に頭から離れない。
「次男君が、自分のペースで好きな道に進めるといいと思う」
「絶対に何かのきっかけで立ち上がって進んで行ってくれる」

今、その言葉通りの現実が、私の目の前にある。
凄い。本当に凄い。
私の友人達は世界一だ。
友人達に、最大級の感謝の言葉を贈りたい。
本当に本当にありがとう。
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