次男が不登校になったのは小学5年生の秋。
学校に行けたり行けなかったりして、6年生に進級。
苦手だったクラス担任が替わり、クラスも変わった。
何とか良い方向に変わっていけばいいなぁ、、、と思っていたが、そんなに簡単に状況は変わらず。
毎日がやっぱり辛かった。
そして、小学校の一大イベントがやってきた。
小学校の修学旅行
1泊2日の小学校の修学旅行。
必要な物は、前日までに全てボストンバックに詰めて準備はしていた。
楽しいはずの修学旅行だが、次男は
「行きたくない」
と言う。
どれだけ私が勧めても、答えは同じだった。
初めて不登校を打ち明けた夜
修学旅行前日の夜、私は覚悟を決めた。
当時の元夫に、次男が不登校がちであることを初めて話した。
状況が分かりやすいように、なるべく丁寧に説明をした。
そして、次男を修学旅行に送り出してやりたいので、協力してほしいと頼んだ。
すぐにキレて怒鳴る元夫には、本当は次男のことを相談したくなかったけれど。
もしかしたら、父親の言うことなら素直に聞いて、修学旅行に行くかもしれない、と思った。
元夫は、この時は怒ることもなく
「え?そうだったの??」
と怪訝そうな表情をしていたが、修学旅行に送り出すことに協力すると言ってくれた。
その夜は、少し安心して眠りについた私。
今考えると、これは親のエゴだったのかもしれない。
でも、どうしても修学旅行には参加させてやりたかった。
楽しんできてほしかった。
でも、私のその考えは甘く、トラブルを引き起こした。
修学旅行出発の朝は・・・修羅場に
修学旅行に出発する日の朝。
長男は、荷物を持ってウキウキしながら学校へ。
次男は、予想通り、部屋から出てこない。
担任の先生が、心配して自宅まで迎えに来てくれて、ようやく玄関までは出てきた。
元夫も、修学旅行に行くように次男を諭すが、次男の反応は無かった。
次男は、まるで地蔵のように、頑なに玄関から動かなかった。
バスが出発する時間になり、担任の先生は行ってしまった。
先生が玄関から出て行った瞬間、元夫が大声で怒鳴りながら、次男を玄関先で引きずり回した。
「お前は何てことをしてくれたんだぁぁぁ!!恥ずかしいわ!!情けない!!」
次男は、玄関で嘔吐しながら大号泣。
「ごめんなさーい!!!」
と大泣きしながら、次男は謝り続けた。

そして、元夫は、今度は私に向かって
「あんたが甘やかすから、こんなことになったんだろう!!!
こいつを精神病院に連れていけ!!今すぐ病院に電話して予約を取れ!!」
と鬼のような形相で怒鳴りつけてきた。
当時としては、人生最大級の修羅場だった。
元夫の行動
大声で怒鳴り続けた元夫だったが、しばらくすると冷静になったらしい。
地元の教育委員会に電話をして事情を話し、会社を休んで、次男を連れて相談に出かけた。
数時間後、元夫から連絡があった。
教育委員会で相談をしたり話し合いをした結果、次男が
「修学旅行に行きたい」
と言い出したらしい。
修学旅行で宿泊するホテルまで、これから車で次男を送っていくという。
行動を起こしてくれた元夫に感謝した。
そして、次男自ら修学旅行に行きたいと言ったことが本当に嬉しかった。
結局、元夫は遠方まで車で運転して、次男を宿泊先のホテルに送り、夜遅くに帰宅した。
元夫に感謝を伝えた。
本当に有難いと思った、この時は。

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