次男が不登校になりまして⑩

不登校関連

次男が、中学校で突然、自傷行為をした。

私は、あまりにショックで、とにかくショックで、頭がおかしくなりそうだった。

だけど、前進するしかない。

次男の方が、もっと辛いはず。

だから、親子でカウンセリングに行くことを決めた。

が、同時に心療内科にも行こうと決めた。

初めて次男と心療内科へ

自傷行為をして、心にも体にも傷を負った次男。

明らかに以前と違う様子を見せるようになった次男。

どうしたらいいのか分からない。

もうこれ以上辛い思いをさせたくないし、自傷行為なんてしてほしくない。

ものすごく悩んだけど、心療内科に次男を連れて行くことにした。

ネット検索で、自宅から近い場所にある心療内科を受診することにした。

心療内科は綺麗な医院だった

受診した心療内科は、綺麗で清潔だった。

医師は若い男性で、几帳面な雰囲気だった。

今までの流れを医師に話した。

次男も、落ち着いた感じで対応している。

・・・幸か不幸か、次男は外出先では、しっかりした口調で話し、しっかりした受け答えが出来ていた。

つまり、自傷行為をした際の次男の姿は想像できないほど、落ち着いていた。

そこには、日常生活に全く問題が無いように見えてしまう次男の姿があった。

先生は、私や次男の話を一通り聞いた後、こう言った。

心療内科医
心療内科医

次男君は、お母さんとはコミュニケーションが取れてるんだね?

お父さんは、怒鳴ったり叩くから怖いんだよね?

じゃあ、お父さんに何か言われそうになったら、お母さんのところにすぐに逃げてね。

えっと・・・???

・・・それって解決方法なの?????

(。´・ω・)?

そんなこと、既にやっているし、日常生活レベルの話だよね。

心療内科では、もちろん家庭の問題を解決する場所ではないことは分かっている。

でも、何だか話がずれてるような気がした。

薬の処方も無かった。

自傷行為については「痛いんだから、もう切らないでね」と言っていた。

悪い先生ではなかったけれど、次男の様子を伝えるのは難しいと感じた。

それ以降、その心療内科には行っていない。

自傷行為が続く

最初は、自分の左腕をカッターナイフで切ってしまった次男。

次第に違う自傷行為を行うようになっていった。

イライラしたり、気持ちが落ち着かなくなると、両手の爪で自分の太ももを搔きむしるようになった。

ひどく流血してもやめなかった。

今も、次男の太もものいたる場所に、引っ掻いた無数の傷が残っている。

左腕も、カッターナイフだけではなく、自分の手の爪で引っ掻いて流血するようになった。

必死で止めても、カッターナイフを取り上げても、どうにも止められなかった。

もう見ていられなかった。

もう自分の力だけではどうにもならないと痛感していた。

不思議な話

教育委員会関連のカウンセリングの先生から、不思議な話を聞いた。

精神面で不安定になり、自傷行為をする人は、その傷に対して痛みを感じないらしい。

脳の働きによるものらしい。

だから、あんなに流血しても、大きな傷を負っても、自傷行為を続けられるのか、と妙に納得してしまった。

高校生になって、しばらくすると、次男は自傷行為をした時に「痛い」と言い始めた。

そして、自傷行為は激減した。

少しは安定してきたのだろうか。

でも、不安定な時期はまだまだ続いて、私も次男もずっとずっと辛かった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました