次男の不登校が始まってから6年半たった。
次男は、現在、通学型通信制高校の3年生。
今年度から、ほとんど休まずに登校できている。
これは、今までの生活から考えると、奇跡としか言いようがない。
不登校が始まって以降、こんなに登校できたのは初めてのこと。
毎朝、玄関で次男を見送る時、嬉しさが溢れてくる。
でも、順風満帆ではない。
登校できるけど
次男は、以前と比較すると、格段に学校生活を楽しめるようになってきた。
ただ、凄まじく疲弊して帰宅するようになった。
ものすごく気を張って、必死で頑張っているのが分かる。
帰宅後、自室のベッドから動けない時もある。

そんな時、私は
「お疲れ様。今日もよく頑張ったね。偉かったよ。ゆっくり休んでね。」
と、明るく声をかけている。
登校しているだけで、そんなに褒めるなんておかしい、甘やかしている・・・
と世の方々は思うかもしれない。
だけど、不登校を経験した家庭であれば、分かるはず。
褒めても褒めても足りないぐらいなのだ、普通に登校をするということは。
不安定な日々も多々あるけど
私が仕事を終えて帰宅するのは夜。
次男は、元気な時は玄関で私を出迎えてくれる、笑顔で。
でも、疲弊して辛い時は、出迎えてはくれない。
それどころか、辛い思いを爆発させて、私に当たり散らす。
仕事で疲れて帰宅した私にとって、これは・・・なかなかキツイ。
それでも、こんなの平気。
今までのことを考えたら、へっちゃら。
強くなったもんだ、私も。
次男が泣きながら言ったこと
次男が荒れに荒れていた頃。
私に暴言を吐き、暴力を振るい、部屋にあるものを投げまくり、壁を殴って壊し・・・
もう、どうにもならなかった頃。
ある日、ひどく激昂した次男。
しばらくして、落ち着いたのか、涙をボロボロこぼしながら、私に話しかけてきた。

「お願いだから、僕を見捨てないで。
いつも迷惑をかけて、本当にごめんなさい。
いつも本当にありがとう。」
驚いたが、これが次男の本音なんだと感じた。
その頃の私は、正直に言って・・・あまりに酷い暴言や暴力が続いた為、次男への
愛情が枯渇しかけていた。
でも、次男の言葉を聞いて、目が覚めた。
次男を何とか明るい方向に導きたい。
それまでは、自分ができることを頑張ろう。
次男の逃げ場が私以外にない、という現実を今更ながらに思い知った瞬間だった。
今後もまだまだ
今も、元気な日もあれば、寝込んでしまう日もある次男。
不安定な日も山ほどある。
心療内科の先生からは、この先も、当分は薬の服用が必要だと言われている。
いつになったら、完全に治癒するかなんて、分からない。
今は、元に戻るというよりも、新しい進化した次男になって欲しいと思う。
何年かかるか分からないけれど
「あの時は、本当に大変だったよね〜めっちゃしんどかった〜」
と、冗談混じりに笑って話せる日が来ることを願ってやまない。
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